菊と刀って教科書にも載ってるよな。
あ、筆者アメリカの人なんだ。というか、終戦時書かれた本なんだ。
と、いうわけで読んでみた。
菊と刀、は日本文化を恥の文化、西洋文化を罪の文化とした、ということで教科書にも載っている書籍である。
だがその内容はわずかあるだけで、内容はおおむね「かくも矛盾した面を持つ日本人」「理解しがたいが、こういうものなんだ、と考えたほうが無難」みたいな内容。
時代背景は第二次世界大戦が終わりにさしかかった頃、戦勝国となるアメリカが、敗戦国日本を扱うについて、どうすればいいのかちょっと日本を考えてみてほしい、と言われた女性によって描かれている。
あの頃の書籍のためか、中身は多分に西洋から見る天皇と、日本人がみる天皇の違いに大きく文面が割かれているように思う。
何度も繰り返されていることは、「西洋人が普通だと思っている観念」と「日本人が普通だと思っている観念」はそもそも異なっており、こだわりを感じるところが違うのであり、そのため理解に大きく時間をかけるかもしれないが、けして不幸な違いではない、ということだ。
訳者の評価にも書かれているが、この書籍が、現在ほど情報にあふれているわけでもないあの時代、日本に来ることなく書かれた書だと思うと、すごいなと思う。
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