えー、伊勢神宮では20年に一回お社を造りなおして移動します。今年それが62回目ということで、記念の展示なのですね。
お伊勢さん、と親しまれる神宮は天照大神をまつっています。天皇の代わりに、皇族の姫君が斎宮としておつとめしていたという神宮です。例えば源氏物語でも六条御息所の娘さん、後の秋好中宮が斎宮として向かっていましたね。
伊勢神宮はずっと、天皇しか詣でることができない神域でしたが、後世大分開放的になって、江戸時代には一生に一度でも伊勢にいきたい、と歌われ、お伊勢参りが流行しました。
この20年の一度の遷宮は、持統天皇の時代から。つまり聖徳太子の時代からです。さらりと2000年の歴史をもつこの伊勢神宮。ちなみに戦国時代にはこの遷宮、一旦途絶えていました。信長の寄進とかも途中あります。江戸時代に再開したようですね。
私は数年前一度は行きたい伊勢神宮、と回りながら参りました。地元の方に色々教わったり、毎日出立するらしい馬を見たり。遷宮、ちなみに隣です。20年ごとに隣に移されるわけですね。
さてさて展示です。最古の古事記写本から進行です。おくり仮名がないよ!(あたりまえ 進んでいくと、段々赤字の注釈がついてきました……写本してる人と違う筆跡なので、これ、解読した人じゃないだろうか……。
お経を納めた筒や、あと、織り機のミニチュアも結構ありました。
神仏混合で、仏像のよーな神像のよーな。しかし、改めて見ますと、あまり神像、ってイメージわきませんね。神木を前に、神様が宿られています、といわれた方がなるほどと思うような気がします。
次に伊勢神宮に奉じられていた神宝の数々。もうボロボロです。神宝の図録もあって、なるほど図録は人が見るので見やすい字です。なるほどお経は人は読まないので達筆に過ぎます。
刀も衣もみんなボロボロですが・・・→
そして伊勢神宮は、遷宮を繰り返すお社です。そうです。
全て、新しく作り直されるわけです!!!
おおおおおお・・・・。
これは感動します。豪奢にもほどがある。
10の鈴をつけ、水晶と瑪瑙とほかほか、に飾られまくる飾り太刀、木工の技術の粋たるくしのはこにはいった枕や靴や櫛や真珠。
奉納用弓ー、矢ー、盾ー、鞍ー、馬の像ー。
ぴかぴかです。見事に磨き上げられています。というか顔が映ります。
貴人の顔を隠すのに使う丸い扇のようなものや、長傘など……。琴の弦の先が縄編みだったり。
まったく素晴らしい。これは確かに、20年リニューアルの威光が輝いています。昔のまま古いまま、ではなく、技術を残すことや、当時の色鮮やかさを後世に残す上でも、リニューアル素晴らしいです。費用は・・・・かかるがな!
そして併設の染付展も見に行きました。白地にコバルトの青が映えます。最後のコレクションが面白い作品ばかり集めてました。あと単純に好みの問題なのか、伊万里が好きです。でも、中国の初期の作品って、アレ絶対青出せるようになったから、とりあえず作りまくってみました、的な気配が見える。後期の作品には、青いだけじゃ売れなくなりました、の気配が見える。
そして、常設の特集、武士の生活も見に行きました!ハマリもの!
陣羽織とか絵とか・・・・そして、書。
普通に謙信公の北条にあてた手紙、とかあってびびる。
なるほど謙信公、字が上手いです。美しいです。これは甥っ子に手習いのいろはを作ってあげられます。
さて直江兼続の書簡もありました。うん。
手本には、ちょっとできそうにありません(オブラート)
景勝は、義父にもらったいろは手習いを兼続にも見せてあげたほうがよかったんじゃないでしょうか。
帰りにはこれからの予定のチラシをもらって帰りました。皇室の宝はいまから楽しみです。等伯も面白そうだなー。
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